学術集会長挨拶
第 22 回日本循環器看護学会学術集会
学術集会長 齊藤 奈緒
宮城大学 看護学群・看護学研究科 教授
まず、各地の災害により苦悩と共に生きておられる皆様に心よりお見舞い申し上げ、支援を担う皆様を含め、一日も早く心身の平穏と生活の安寧を取り戻すことができるよう、心よりお祈り申し上げております。
さて、この度、第22回日本循環器看護学会学術集会の学術集会長を拝命し、2025年9月14日(日)・15日(月・祝)に仙台サンプラザ(仙台市)において、開催することとなりました。
第22回学術集会のテーマを、「循環器看護のしなやかさ~ひとびとの生活に根づく~」としました。循環器看護は、あらゆるライフステージと健康状態にあり、多様な環境で生きる“ひと”を対象とし、循環器病と共にそのひとらしく生きる“Life(生命・生活・人生)”を支援します。これは、QOLあるいはリハビリテーションの本質的概念です。第2期循環器病対策推進基本計画(2023~2028年度)においても、予防啓発、地域の実情に応じた医療提供体制の構築、政策立案につながる研究推進の強化が謳われ、各都道府県計画に基づく事業が展開されています。私たちには、世界規模でより一層深刻なVUCA(Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguity)が加速する新たな時代に、循環器病のひとびとが暮らす“地元”に根ざす新たなケアサービスを、“しなやかさ(flexible & supple)”をもって、創造・変革・推進すると共に、そのケアが循環器病と共に生きる固有のLife(生命・生活・人生)に根づくように実装することが期待されていると考えます。
日本循環器看護学会学術集会は、若手からスペシャリストまでの実践家の皆様のご参加が多いため、その場を共にし、フォーマルにもインフォーマルにも交流することでこそ、循環器看護の魅力を改めて認識でき、明日からの実践・研究の励みになる“つながり”や“しなやかさ”が生まれると考えております。そして、豊かなケアが社会に広がると同時に、循環器看護専門職としての知の創造・発展に寄与できるものだと、強く実感し、願っております。したがいまして、第22回学術集会は、仙台に足をお運びいただく対面開催とし、全国各地からの多様なキャリアを有する皆様が交流を通して学びを得ていただけるような魅力的な2日間となるよう、しなやかに準備を進めております。
会場は、杜の都・仙台の中心である仙台駅から徒歩10分程に準備しました。日本循環器看護学会学術集会の仙台での開催は3回目になりますが、仙台駅周辺は開発が進み大変賑やかになり、度重なる地震・災害からも復興した伊達政宗公が見守る仙台の力強さ、東北の自然の美しさ、新鮮な海と山の幸等も満喫して頂けると思います。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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